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情報発信ブログ|さいたま市の歯医者|マスダ歯科医院

情報発信ブログ

エアフローって何?

さいたま市、東大宮駅すぐの歯医者、マスダ歯科医院です。

 

今回は、マスダ歯科医院で新たに導入されたエアフローについて紹介します!

 

エアフローとは水とパウダーを歯面に吹き付けて、これまでPMTCで行われてきたステイン(着色)やプラークを除去するだけではなく、虫歯や歯周病の原因となるバイオフィルムも効率よく除去するクリーニング機器です(個人差はあります)。EMSエアフロープロフィラキシスマスターの機械は、世界で一番高価な予防機器(車1台買えます!)とされているため、一般的に歯科医院で使われているエアフローとは比較できないほどの能力をもっています。例えば、一般的に使われているエアフロ―と比較して、EMSのエアフロ―は痛みやしみる症状が出にくい(個人差はあります)、エアフロー後は歯の表面がつるつるする(歯面研磨は必要ありません)、インプラントや被せ物・ワイヤー矯正などにも使えるなどの特徴があります。特にインプラントの上物(上部構造)のクリーニングには非常に有用とされています。

 

 

使用するパウダーも高性能

 

EMSエアフローで使用するパウダー「エリスリトール」は糖アルコールの一つで、消毒液、抗菌薬、研磨剤を含まず、且つ水溶性で粒の粒子が非常に細かくさらさらしているため、歯肉に当てても不快症状が少ないです。また、細かい粒子が歯間や歯周ポケットに届きます。

 

 

 

施術の基本的な流れ

エアフローを用いたクリーニング法・GBT(Guided Biofilm Therapy) では、特殊な染色液を歯面にぬり、視覚的にバイオフィルムの付着部位を確認します。マスダ歯科ではエアフローの施術指導を受けた歯科衛生士全員がクリーニングを行います。

 

 

EMSエアフロープロフィラキシスマスターとエリスリトールパウダーを用いることにより、従来できなかった歯肉縁下の清掃も可能となりました。そのため、特殊な症例を除き多くの患者様に対して使用することができます。入れ歯や審美歯科治療をされた方、インプラント治療・矯正治療中の方など、様々な治療ケースでも対応することが可能です。 エアフローの需要が多いため、マスダ歯科医院ではたくさんの患者様に提供するべく、2024年1月現在6台完備している全国でもめずらしい歯科医院です。

(エアフローのメインテナンス:¥10,000+税~)

 

 

施術前に全身疾患等の確認を行い、施術を行います。ご不明な点などございましたら、何でもお聞きください。

 

インプラント治療についてもっと詳しくお知りになりたいかたは、こちらをご覧ください。

https://www.masudashika-implant.net

(歯科衛生士 大井)

矯正に抜歯は必要なのか?

 よく患者様から聞かれる質問の一つです。入職してからマスダ歯科医院で矯正しているスタッフが多いので「抜歯矯正」について確認したところ、「抜歯をするなら矯正しなかったというスタッフ」と「抜歯をして矯正をしてよかったというスタッフ」もいました。
いずれにしても多くの人が抜歯について抵抗あるのが普通だと思います。
抜歯をしないと矯正はできないのか?抜歯をしなかった場合どんなことが想定されるのか?
 今回はこちらのについてお話ししたいと思います。
まず、どんな方に「抜歯矯正」が必要かというと「顎が小さい方」「歯が大きい方」など、歯を並べるスペースが足りない方があげられると思います。
想像してみてください。4人がけのベンチに5人が無理矢理座ろうとします。当然のことながら、スペースが足りず、身を捩ったり、お尻が半分くらいしかつかない人が出てくると思います。


「抜歯矯正」が適応なのに非抜歯で矯正すると、一応は歯が並んで来たとしても、スペースが足りないことで歯が頬側にフレアアウトした状態で並んできます。
つまり、口元が出っ張ったようなボコッとした印象になり、患者様が仕上がりに満足できず、抜歯をして矯正をやり直すというようなケースもあります。その為、一時抜歯を行わない矯正が流行っていましたが、日本国内においても近年では抜歯矯正は必要に応じて行うべきとの考え方に戻ってきました。
 抜歯が必要な方には上記の事を説明して、ご納得して頂いた上で治療をしています。しかし、言葉で説明をしてもなかなか想像ができない、そんな事もあるでしょう。
当院はインビザラインで使用するiTero口腔内スキャナーがありますので矯正後の歯並びについてどちらのパターンでも設計をし、患者様にわかりやすいよう3次元的な画像としてお見せすることができます。


 視覚的に矯正後の歯並びをイメージして頂くと、よりその方にあった矯正方法についてご理解が深まると思います。
 さて、『矯正に抜歯は必要なのか』
この質問に関しては個人の口腔内の状況によって変わります。気になる場合は一度、ご来院頂き診査・診断を受けていただけると、より具体的なプランをお話しできると思います。

インビザライン矯正・マウスピース矯正にご興味がある方はぜひ東大宮にありますマスダ歯科医院までご来院ください。
https://www.masuda-dental.jp/

特殊なインプラントについて

こんにちは。さいたま市、東大宮駅すぐの歯医者、マスダ歯科医院です。

今回は、特殊なインプラントについて紹介していきます。

 

特殊なインプラントの種類

インプラントには1本で単独のインプラントのほかに、多数の歯を欠損してしまった場合に多数のインプラントと入れ歯を固定する方法やインプラントオーバーデンチャーというインプラントの上から入れ歯をのっけるという方法もあります。

フルアーチのインプラントブリッジ

全顎的に歯を欠損してしまった方に対して行うインプラントの1つです。片顎(上の顎or下の顎)を4~6本のインプラントで修復します。インプラントを入れた後につながった上物をインプラントと結合することによって口腔内に固定します。          基本的に患者様自身で上物を取り外す必要はございません。清掃不良を起こさないように上物とインプラントの隙間は歯間ブラシなどで掃除をします。

All On 4(6) オールオンフォー(シックス)

フルアーチのインプラントブリッジの分類の中にAll On 4(6)というものがあります。これは、手術後48時間以内で噛めるようにする方法です。

 

インプラントオーバーデンチャー

歯がない人に対してインプラントを数本入れることで、その上に入れる入れ歯を安定させる方法です。これとインプラントと上物を固定するインプラントブリッジとの違いは入れ歯の着脱がご自身でできるかどうかです。インプラントを行わないで総入れ歯を作ることはもちろん可能ですが、口の動きというのは複雑で頬、舌などを連動させて機能させます。それらを邪魔しない、外れない、噛めるようにすることをすべてを満足する入れ歯をつくることは症例によって難しいことがあります。そこでインプラントを数本打つことによって、横揺れを防いだり、噛んだ時にかかる垂直方向の力に対抗することによって入れ歯を安定できるメリットがあります。インプラントブリッジに比較して着脱しなければならないという煩わしさがありますが、清掃性はこちらの方がいいと言われています。また、噛む力はインプラントブリッジのほうが圧倒的に良いといわれています。基本的にインプラントオーバーデンチャーで総入れ歯の場合、下顎で2本、上顎で4本インプラントを入れることが主流になっています。

 

特殊なインプラントが適応の患者様は全顎的に歯を欠損してしまった方です。しかし、長い期間入れ歯を使っていると骨が徐々に吸収してしまいインプラントをいれても固定できる骨がない患者様もいらっしゃいますので、一度ご相談ください。また、マスダ歯科医院では患者様に安心してインプラントを行っていただけるように1、2か月に1度、インプラント説明会を開催しております。(2023年7月現在で87回開催)そこでインプラントの仕組みや構造、値段の内訳など詳しく説明させていただいているので参加希望の方は担当ドクターや受付にお申し付けください。

 

インプラント治療についてもっと詳しくお知りになりたい方は、こちらをご覧ください。

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(歯科医師 内田)

インプラントのメインテナンス

さいたま市、東大宮駅すぐの歯医者、マスダ歯科医院です!

 

今回のブログのテーマはインプラントのメインテナンスについてです。

インプラント治療は上物をいれたらそれで終わりではありません!インプラントを長持ちさせ、口の中や身体の健康を維持するためにメインテナンスがとても重要になります。

そこで、メインテナンスが重要な理由とセルフケア・フッ素について説明していきます。

 

インプラントのメインテナンスが重要な理由

インプラントと天然歯の違い

 

 

 

 

 

 

※歯根膜とは、歯と骨の間に存在する繊維のような組織です。

歯根膜の主な役割としては

  • 噛んだ時の衝撃を和らげる(クッションのような役割)
  • 噛んだ感覚を感じる(センサー)
  • 過剰な力がかかったら筋肉をコントロールする(開口反射)
  • 歯を固定する
  • 継続的な力がかかったとき、歯を動かし組織を再構築する

が挙げられます。

 

①インプラント周囲炎(インプラントの歯周病)の予防

インプラント周囲炎は、インプラントと結合している骨にまで炎症が起こる病気、つまりインプラントの歯周病のことです。インプラントには※歯根膜がなく、結合繊維が一方向しかありません。また、線維芽細胞がすくないため、歯の周囲の粘膜に比べてインプラントの周囲の粘膜は炎症に対する抵抗力や修復力が低いです。インプラント周囲炎になると骨吸収のスピードが天然歯より早いため、早期発見やメインテナンス、セルフケアの習得が重要になります。

 

②インプラントに関わるトラブルの予防

インプラントは長年使用すると、破折やネジの緩みなどが起きる可能性があります。また、インプラントは※歯根膜がないため、インプラントにダイレクトに衝撃が加わります。歯ぎしりや食いしばりが強い場合はインプラントや残存歯、顎の骨などに影響を及ぼすため、メインテナンスを受け、噛み合わせの状態や揺れているところはないか、欠けているところがないかなどを確認してもらうことが大切です。場合によって、噛み合わせの調整やマウスガードの作成が必要になることがあります。

 

セルフケア・フッ素

インプラントを守るためのセルフケアについては、インプラントの上部構造装着後は歯ブラシや歯間ブラシなどを使用し、丁寧にケアをしていきます。

歯ブラシはやわらかめの歯ブラシを使うようにします。硬めの歯ブラシはインプラントが傷つく恐れがあります。

 

歯間ブラシは歯間のサイズにあったものを使用し、インプラント用の歯間ブラシを使うようにします。

 

 

 

 

 

 

 

歯磨き粉は粒入りの歯磨き粉を選ばないようにします。

その理由としては、

  • 歯と歯肉の間に粒が入り込みインプラント周囲炎になる恐れがあるため
  • インプラント歯面が粗造になり、菌が付着しやすくなるため

が挙げられます。歯磨き粉は低研磨または無配合のものを使うようにします。

 

 

フッ素についてはインプラントにはよくないと聞いたことがあるかもしれません。現在、日本口腔インプラント学会の見解としては、口腔内の全体を管理することを考えてインプラント患者様へのフッ素の使用は推奨する論文、しない論文様々です。このため、当院では歯科医院で取り扱っている高濃度のフッ素(9000ppm)は、術者の判断で使用する場合があります。市販のフッ素(1450ppm以下)も患者様の口腔内の状態によってはセルフケア時には使ってもらうこともありますので心配な方はご相談くださいませ。

 

その他、セルフケアについてわからないことなどございましたら当院の歯科衛生士からご提案させていただきますので気軽にお申し付けください。

 

 

インプラント治療についてもっと詳しくお知りになりたい方は、こちらをご覧ください。

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(歯科衛生士 大井)

インプラント治療の流れについて

こんにちは。さいたま市、東大宮駅すぐの歯医者、マスダ歯科医院です。

今回のブログのテーマはマスダ歯科医院が専門的に力を入れているインプラント治療の流れについてご紹介いたします。
※当院には日本の学会では最大規模の日本口腔インプラント学会の最高位の指導医や専門医、インプラント専門歯科衛生士が在籍しています。

インプラント治療とは歯を抜いた後や抜けてしまっている箇所にチタンでできた人工の歯根を埋入するものです。欠損した治療する方法の一つであり、噛む力を補ったり見た目や発音を改善することができます。
マスダ歯科医院では患者様のお口の中の状態を確認しインプラントを行う前に必要な治療がないかを確認します。また、インプラントを行えるかをCTという3次元的なレントゲンを撮ってから判断いたします。治療の前にカウンセリングを行って、患者様にとってインプラント治療が最適な治療方法であるか相談してから治療をはじめます。

一般的にインプラント治療の流れは以下のようになります。

1.初診・カウンセリング
まず、歯科医師との初診・カウンセリングを行います。口腔内検査(口腔内写真・レントゲン・歯周病検査)を行い、治療が必要な歯や予後不良歯がないか確認し治療計画の立案をします。その後、患者様に説明を行い同意が得られれば治療を開始していきます。インプラント治療を行う患者様に対してはCT撮影を行いインプラント埋入を行うのに必要な骨の状態も確認していきます。

2.手術
歯肉を切開し骨に穴をあけ人工歯根を埋入していきます。手術が終わればすぐに噛めるようになるわけではなくインプラントと骨が結合するのを待ちます。その間約2~6ヶ月かかるので定期的にメンテナンスしていきます。

3.印象採得
インプラントと骨の結合を確認できたら上部構造(被せ物)の型取りをしていきます。マスダ歯科医院ではシリコーン印象材を用いたオープントレー法で印象採得を行いますが患者様ひとりひとり口腔内の環境が違うため何度か型取りを行いオーダーメイドの装置を作ります。

4.上部構造(被せ物)のセット
製作してきた被せ物をセットしていきます。かみ合わせやきつさを見るのはもちろんですが色や形などを一緒に確認してきます。セット後はインプラントを長く持たせるためセルフケアのご指導をさせていただきます。その後、セルフケアだけでは行き届かないところを3~6ケ月のメンテナンスにてクリーニングしていきます。
なお、インプラント治療に関してはレントゲンを撮る頻度が他の治療に比べて多いです。安全に手術を行うため、また、インプラントを長期に持たせるため必要なことなのでご理解のほどよろしくお願いします。

以上が簡単ではありますがインプラント治療の流れです。ご自身の歯もそうですがインプラントも例外なく歯周病(インプラントの場合はインプラント周囲炎と呼ばれています)になります。ご自身の歯とは違い進行速度が速く早期発見早期治療が大切になってくるためマスダ歯科ではメンテナンスは必須と考えております。クリーニングに関しても患者様に最新の医療を提供できるように病院全体で取り組んでおります。最新機器であるEMS:AIR FLOW図1を5台導入致しました(世界で最も高価な予防機器と言われています)。また、他院からのインプラント紹介や他院で行ったインプラントについてもクリーニングを行っております。

インプラント治療についてもっと詳しくお知りになりたい方は、こちらをご覧ください。
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(歯科医師 藁谷)

インプラントの手術 ~何に気をつければいいの?~

さいたま市、東大宮駅すぐの歯医者、マスダ歯科医院です!

 

今回のテーマはインプラント治療の流れとインプラント埋入後の注意事項についてです。

 

まずはインプラント埋入手術の流れを説明していきます。

手術当日の朝抗菌薬を飲んでもらっています。マスダ歯科医院に来てからは最初にチェアーでバイタルを測りながら麻酔を行っていきます。このときに、手術後の痛みに備えて痛み止めなどをこの時点で飲んでもらいます。その後、オペ室へ移動して手術が始まります。オペ室では完全滅菌された状態の器具とガウンをドクターとスタッフともに着て手術を行っていきます。マスダ歯科では生体モニター、医療用酸素や点滴セットをオペ室に完備してあり、全身疾患をお持ちの方にも安心して手術を受けてもらえます。

インプラント埋入後は、埋入位置をレントゲンにより確認した後、チェアーで休みつつ注意事項を聞いてもらいます。

 

 

 

 

注意事項の説明時に患者様からご質問を頂くことが多いインプラント埋入後について説明していこうと思います。

 

皆さんが一番心配されることはやはり痛みと復帰についてですね。「どれぐらい痛いですか」「次の日から働けますか」「いつから運動していいですか」などのご質問をいただきます。

 

痛みについてですが、手術中の痛みは麻酔を行いますのでほとんど感じることはありません。また、こちらで体のバイタルを確認しつつ麻酔をかけていきますので、麻酔が苦手な方でも安心して受けてもらえます。万が一手術中に痛みがあった場合でも、追加で麻酔を足すことで十分対応できます。

手術後の痛みについては痛み止めを飲んで治まる程度です。多くの患者様はお渡しした痛み止めは残ってしまうほどです。

 

 

 

 

復帰につきましては、患者様は皆さん次の日から会社に復帰しています。(手術後から当日すぐに仕事をしている方もいらっしゃいます。)過度な運動、お風呂、お酒など血の巡りがよくなるようなことは手術当日だけ避けていただいています。次の日からは基本的に行動の制限はありません。

復帰時にもう一つ気になるのは、顔が腫れてしまった場合だと思います。腫れの程度は個人差がありますがほとんどの方は抜歯した時と同程度となります。もし顔が腫れてしまった場合はマスクで隠せる程度で、長くて一週間ほどで腫れは完全になくなります。腫れのピークは手術後の48時間であるため、心配な方は、その期間は激しい運動は避けてもらった方がよいかもしれません。

 

皆様もインプラントについてご質問がありましたら、いつでも東大宮のマスダ歯科医院へご相談ください。また、マスダ歯科医院では定期的にインプラント説明会(2023年5月の時点で85回開催、毎回10人程度参加)も行っていますので参加の程お待ちしております。

 

インプラント治療についてもっと詳しくお知りになりたいかたは、こちらをご覧ください。

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(歯科衛生士 松村)

 

インプラント治療について ~骨が足りないときはどうするの?~

インプラント治療を行うにあたって、インプラント埋入部の骨の量というのは治療の成否に関わる重要なファクターです。このブログを読んでいらっしゃる方の中には、歯がなくなってしまってインプラント補綴を希望したけれど「骨の量が足りないので、うちだとインプラントは難しいかもしれませんね~」と、他院様で断られてしまった経験がある方もいらっしゃるかもしれません。そんな時に用いられるのが、今回のテーマである骨再生療法になります。方法としては様々なものがありますが、今回は当院で行っているものをご紹介していきます。

 

  • CGF治療

CGF(Concentrated Growth factors)治療とは、ご自身から採取した血液を遠心分離器にかけることで血小板や成長因子を含んだ血漿成分のみを取り出し、ゲル状にしたものを傷口に移植することで傷の治りを促進させるものになります。正確に言うと骨そのものを再生させるわけではないので骨再生療法とは違いますが、歯茎の治りを早められることにより結果的に抜歯した部位の骨の回復がされやすくなります。また、当院では抜歯部位に移植する以外に、後述する骨移植にもCGFを併用しています。CGFはもともとご自身の血液ですので、市販の移植材を使用するよりも移植部位に感染が起きてしまう可能性を大幅に低下させることができます。他にもつぶして膜状に形成することによりメンブレンとしても使用し、移植部位の保護にも使用しています。

  

 

  • 骨移植

通常は抜歯を行った部位は3~4ヶ月ほど骨の回復を待ちますが、様々な理由で骨の治りが悪かったり、想定していたよりも骨が回復しなかったりする場合があります。その際は口の中で他に骨が余っている部分から骨を採取し、足りない部位へ移植を行います。骨を採取する方法は基本的に2種類あり、骨の表面から削り取るような形で粉末状に採取する方法と、ブロック状に削り出して採取する方法の2種類あります。基本的にはインプラントを埋入する部位から近い骨の多い部分から採取することが多いですが、足りない場合は別の部位を切開して採取してくることもあります。移植の際は上記のCGFに加えて、AFGという遠心分離した血漿成分も併用して移植を行うため、従来の方法よりもさらに傷 の治りを早くさせることができます。  

骨の主な採取部位と主な移植方法(口腔インプラント治療指針2020より)

 

基本的に抜歯後の骨の治り方として、抜歯窩周囲の骨の高さに合わせてそのまま回復していくケースと吸収してしまうケースがあります。吸収が起こってしまう場合は抜歯後1~2か月の間に大きく吸収されてしまうことが多いため、吸収が起こってしまうリスクが高い患者さんには、骨の治りを待たずに抜歯後1~2か月の間で骨移植を行うことでより確実に骨の高さを維持することができます。たとえ移植を行った後に、「やっぱりインプラント治療はやめておこうかな…」となってしまったとしても、骨が回復しているほうがその後の他の補綴治療(入れ歯やブリッジ)の治療成績もよくなるため、当院では抜歯後1~2か月の間の早期の骨移植を積極的に行っております。

  • ソケットリフト・サイナスリフト

上記の骨移植は通常下顎の場合や、上顎であってもある程度周囲の骨が回復している場合には適用することができます。しかし、上顎は下顎と比較して構造物が多く、その中には上顎洞と呼ばれる大きな空洞があり、上顎にインプラントを埋入しようとなった際、まれにこの上顎洞との垂直的な距離が近すぎて、インプラントが骨を突き破ってしまう場合があります。そういった症例に適用されるのがこちらになります。

ソケットリフトは、骨にインプラントを埋入するために掘った穴(埋入窩)を経由し、特殊な機材(オステオトームス)を用いて骨をテント状に押し広げることで骨を作るためのスペースを確保し、そこに移植材を填入し骨を造成する方法になります。埋入窩から造成が必要な場所にアクセスできるので、通常のインプラント手術と切開部位が変わらないため患者様への負担は軽いのですが、造成できる量に制限がある(2~3㎜程度)ため、あまりにも骨量が足りない場合や複数歯にわたる欠損の場合には適用が難しいことがあります。

一方サイナスリフトは、上顎洞の前壁部分に穴をあけ、上顎洞粘膜を直視できる状態にした後剥離していき広範囲にわたって移植スペースを確保する方法になります。直接上顎洞粘膜を剥離していくため、欠損数や骨量に影響を受け辛いため適用できる範囲が広いのですが、通常のインプラント手術よりも難易度が高く、安全に手術を行える歯科医師はどうしても少なくなってしまいます。

 

ソケットリフト

サイナスリフト

また、サイナスリフトは一般的に移植材として人工の骨補填材を用いることが多いのですが、近年この骨補填材によって感染が起きてしまうことが問題視されています。ですが当院では、世界に先駆けて2009年頃より骨補填材を用いない特殊なサイナスリフトを埼玉医科大学総合医療センターと連携して行っており高い治療成績を収めています。国内外でも学会講演やシンポジウム、論文も発表しておりますので安心して手術を受けていただけると思います。

以上が当院で行っている骨再生療法になります。何かご質問がありましたら、インプラントの無料説明会なども実施しておりますので、ぜひ当院までお越しいただければと思います。

インプラント治療について、もっと詳しくお知りになりたい方はこちらをご覧ください。

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歯科医師 島

歯を失った時どうするの?

さいたま市、東大宮駅すぐの歯医者、マスダ歯科医院です。

今回は歯を失った時に行う治療方法と特殊なインプラントについて説明させていただきます。

 

①ブリッジ、入れ歯、インプラントについて

う蝕、歯周病、破折によって歯を失った時、どのようにして人工のもので補っていくか。大きく分けて3つ選択肢があります。それは、ブリッジ、義歯、インプラントです。この3つの方法の説明、特徴の概要をお話しさせていただきます。

 

ブリッジ

ブリッジとは、欠損している歯の両隣在歯を削って繋がった被せ物を作ることによって歯を失ってしまっているスペースに人工歯を置くことができるものです。接着して口の中に固定するので取り外しができないものになっています。ほぼ天然の歯と同じように使うことができます。デメリットとしては、両隣在歯を削らないといけないので歯へのダメージがかかります。削るということは歯の表面のエナメル質という歯を守るかたい部分を削ることになるのでしみることもあります。また、ブリッジと歯肉の間の清掃性は悪いので、歯間ブラシなどでお掃除しないと虫歯になり寿命を短くしてしまうので注意です。

 

 

入れ歯

入れ歯とは、自分の歯に針金を引っ掛けることによって、欠損している歯のスペースに取り外し式の人工歯をつけるものです。ブリッジに比べると両隣在歯を削ることはほとんどないので歯へのダメージは少ないですが、針金を歯に引っ掛けるので負担はかかります。また、清掃性は入れ歯の方がいいとされていますが、歯がないところの両脇が虫歯になりやすいので丁寧にお掃除しないといけません。また、口の中にプラスチックを入れると異物感があるので、慣れるのに時間が掛かったり、上の入れ歯は舌の動きを阻害するので発音しずらいことがあります。また、3つの中で食べる時の噛む力は一番弱いと言われているのでもちもちしたものや硬いものなどは食べるのが難しくなります。

 

インプラント

インプラントとは、歯が欠損しているスペースの骨に人工の歯を埋め込む方法です。自分の歯のように独立して使え、欠損に対する3つの選択肢の中で最も自然の歯と同様に噛めるものと言われています。ほかの2つは両サイドの歯を大きく削ったり、負担をかける可能性がありますがインプラントは1つで独立しているので負担を減らせす。デメリットとしては保険診療が使えないことや外科処置を行うので体への負担がかかることがあります。

 

 

3つの方法の比較を下に示します。

ブリッジ 入れ歯 インプラント
取り外し できない できる できない
異物感 ない ある ない
清掃性 悪い 普通 普通
値段 保険or自費 保険or自費 自費のみ(高価)
侵襲性(手術) 低い 低い 高い
両側の歯に負担 あり あり ない
耐久年数 短い 短い 長い

 

インプラントの事をもっと知りたいという方は下のリンクからご覧ください。

↓  ↓  ↓

https://www.masudashika-implant.net/

 

(歯科医師)内田 真衣

 

インプラント治療の流れ

こんにちは。さいたま市、東大宮駅すぐの歯医者、マスダ歯科医院です。

今回のブログのテーマはマスダ歯科医院が専門的に力を入れているインプラント治療の流れについてご紹介いたします。

※日本の学会では最大規模の日本口腔インプラント学会の最高位の指導医や専門医、インプラント専門歯科衛生士が在籍しています。

インプラント治療とは歯を抜いた後や抜けてしまっている箇所にチタンでできた人工の歯根を埋入するものです。欠損した治療する方法の一つであり、噛む力を補ったり見た目や発音を改善することができます。

マスダ歯科医院では患者様のお口の中の状態を確認しインプラントを行う前に必要な治療がないかを確認します。また、インプラントを行えるかをCTという3次元的なレントゲンを撮ってから判断いたします。治療の前にカウンセリングを行って、患者様にとってインプラント治療が最適な治療方法であるか相談してから治療をはじめます。

 

 

一般的にインプラント治療の流れは以下のようになります。

1,初診・カウンセリング

まず、歯科医師との初診・カウンセリングを行います。口腔内検査(口腔内写真・レントゲン・歯周病検査)を行い、治療が必要な歯や予後不良歯がないか確認し治療計画の立案をします。その後、患者様に説明を行い同意が得られれば治療を開始していきます。インプラント治療を行う患者様に対してはCT撮影を行いインプラント埋入を行うのに必要な骨の状態も確認していきます。

 

 

2.手術

歯肉を切開し骨に穴をあけ人工歯根を埋入していきます。手術が終わればすぐに噛めるようになるわけではなくインプラントと骨が結合するのを待ちます。その間約2~6ヶ月かかるので定期的にメンテナンスしていきます。

 

 

 

 

3.印象採得

インプラントと骨の結合を確認できたら上部構造(被せ物)の型取りをしていきます。マスダ歯科医院ではシリコーン印象材を用いたオープントレー法で印象採得を行いますが患者様ひとりひとり口腔内の環境が違うため何度か型取りを行いオーダーメイドの装置を作ります。

 

4.上部構造(被せ物)のセット

製作してきた被せ物をセットしていきます。かみ合わせやきつさを見るのはもちろんですが色や形などを一緒に確認してきます。セット後はインプラントを長く持たせるためセルフケアのご指導をさせていただきます。その後、セルフケアだけでは行き届かないところを3~6ケ月のメンテナンスにてクリーニングしていきます。

なお、インプラント治療に関してはレントゲンを撮る頻度が他の治療に比べて多いです。安全に手術を行うため、また、インプラントを長期に持たせるため必要なことなのでご理解のほどよろしくお願いします。

 

図1 EMS AIR FLOW

以上が簡単ではありますがインプラント治療の流れです。ご自身の歯もそうですがインプラントも例外なく歯周病(インプラントの場合はインプラント周囲炎と呼ばれています)になります。ご自身の歯とは違い進行速度が速く早期発見早期治療が大切になってくるためマスダ歯科ではメンテナンスは必須と考えております。クリーニングに関しても患者様に最新の医療を提供できるように病院全体で取り組んでおります。最新機器であるEMS:AIR FLOW図1を5台導入致しました(世界で最も高価な予防機器と言われています)。また、他院からのインプラント紹介や他院で行ったインプラントについてもクリーニングを行っております。

 

 

 

 

インプラント治療についてもっと詳しくお知りになりたい方は、こちらをご覧ください。

https://www.masudashika-implant.net/

 

(歯科医師 藁谷)

インプラントってなに?

こんにちは。さいたま市、東大宮駅すぐの歯医者、マスダ歯科医院です。

今回はマスダ歯科医院が専門的に力を入れているインプラントについて、ご紹介いたします!

そもそもインプラントとはどういったものかご存じですか?

インプラントとは、人工的に作られた歯根(歯の根っこの部分)を顎骨に埋め込む手術的治療法のことです。

 

欠損した歯を治療する方法の一つであり、噛む力を補完したり、見た目や発音を改善することができます。
インプラント治療は、一般的に、まず手術によって人工歯根を顎骨に埋め込みます。その後、数ヶ月間の治癒期間を経て、人工歯根が顎骨に完全に結合するのを待ちます。その後、人工歯根に上部構造物を取り付け、人工歯を取り付けます。この方法は、従来の入れ歯やブリッジと比べて、より安定して、快適に噛めることができるため、多くの人に選ばれています。

一般的にインプラント治療の流れは以下のようになります。

1,初診・カウンセリング
まず、歯科医師との初診・カウンセリングが行われます。歯科医師は、治療が適しているかどうかを判断し、患者さんの歯科状態や希望を確認します。また、レントゲン検査などを行い、顎骨の状態や歯根の長さ、幅、位置などを詳しく調べます。

2,手術
次に、手術が行われます。歯茎を切開し、顎骨に穴を開け、人工歯根を埋め込みます。手術後は、腫れや痛みが生じる場合があります。

3,治癒期間
手術後は、人工歯根が顎骨に完全に結合するための治癒期間が必要です。一般的に、治癒期間は2〜6ヶ月程度かかります。

4,上部構造物の取り付け
人工歯根が顎骨に結合したら、上部構造物(人工歯を支える部分)を取り付けます。上部構造物は、人工歯根に取り付けられるボール、バー、スクリューなどの形状があります。

5,人工歯の取り付け
最後に、人工歯を取り付けます。人工歯は、患者さんの歯の形状や色合いに合わせて作られます。

治療中は、歯科医師の指示に従い、適切なケアを行うことが重要です。また、インプラント治療は定期的なメンテナンスが必要です。定期的な歯科検診を受けることで、治療後の経過を確認し、健康的な歯を維持することができます。

インプラント治療についてもっと詳しくお知りになりたい方は、こちらをご覧ください。
https://www.masudashika-implant.net/

インプラントのことなら東大宮のマスダ歯科医院へご相談ください。

事務 宮原